2011年02月28日

GARY MOORE - 「BACK ON THE STREETS」

Gary Moore_1stゲイリー・ムーアの全カタログ、敢えて最近のものまで追っかけようなんて気はさらさらないけど、BBM以降の動向に注目すると、SCARSをはじめ何枚か興味を引く作品が出てきた。が、それはそれとして30周年記念のベスト盤などを聴きながら、ゲイリーの素晴らしき80sを堪能してるのもまた事実。そんな折、フィル・ライノット、コージー・パウエルという面子で"Back On The Streets"をプレイするライヴ映像があったので驚いた。何だ、この強烈な存在感は(笑)。

その最高のハード・ロック・ナンバーからはじまる1978年リリースの初のソロ・アルバム「BACK ON THE STREETS」。作品の背景については参加メンバーが雄弁に語ってくれているが、全8曲、取り分け"Parisienne Walkways"は、邦題「パリの散歩道」としてファンに深く愛され続けている名バラード。ゲイリーの泣きのギターはもちろんだがフィルの歌詞に込められた切なさが心に沁みて、本作をさらに特別なものにしていることに疑う余地はないだろう。
ハード・ロックとジャズ・ロックが混在した楽曲群は、若きゲイリーの気勢とパーソナルな魅力を垣間見れる内容で、改めてブリティッシュ・ロックの人脈の中で自己を確立してきたゲイリーに敬意を表したいと思う。

それにしてもこのYouTubeの映像は凄いね。ファンの間では周知のものかもしれないけど、鳥肌が立ってしまいました。

GARY MOORE - 「BACK ON THE STREETS」
(1978)
1. Back On The Streets (4:25)
2. Don't Believe A Word (3:53)
3. Fanatical Fascists (3:05)
4. Flight Of The Snow Moose (7:18)
5. Hurricane (4:54)
6. Song For Donna (5:32)
7. What Would You Rather Bee Or A Wasp (4:57)
8. Parisienne Walkways (3:23)

produced by Chris Tsangarides and Gary Moore

Gary Moore - guitar and vocals
Phil Lynott - bass and vocals
John Mole - bass
Don Airey - keyboards
Brian Downey - drums
Simon Phillips - drums

"Back On The Streets"


 ・The Official Gary Moore Website
タグ:'70s
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2011年02月24日

GARY MOORE - 「STILL GOT THE BLUES」

Gary Moore_SGTB1989年、ご存じのように「AFTER THE WAR」の集大成としての色合いは、「WILD FRONTIER」の繰り返しになるのを回避した結果であったと聞くが、それを最後にブルーズへと傾注していった90年代を顧みるに、ハード・ロッカーとしての有終の美を飾るゲイリー・ムーア自身へのトリビュートとも取れる。いささか感傷的だが、それほど内容は充実していた。そこで、「STILL GOT THE BLUES」を買ってみた。1990年リリース当時はブルーズに向き合おうという気概も興味もなかったけど(今もない)、もっと早く聴くべき作品だったと思う。

LED ZEPPELIN再評価の延長線上にあった(と思う)流行りとしての漠然とした“ブルーズ像”はゲイリーやグレン・ヒューズ、ポール・ロジャースらの手によってある価値観を持って迎えられたが、正直ピンと来るものではなかった。それは圧倒的に聴く側(ボク)に問題があったワケだが…。あれから20年が経ち、壁を作ってた自分の過ちに気付かされることになった。このディストーションがかかったギター・サウンドは間違いなくロックですよ。いや、ゲイリー流ブルーズと呼んだほうがしっくりくるな。
アルバート・キングの参加がゲイリーをさらにブルーズの深部へと導いたのは想像に難くない。まったく退屈なんて思わなかった。それがゲイリーの凄さゆえか、むしろ刺激的。不思議なもんだ。タイトル曲"Still Got The Blues"は泣きの名バラード。

GARY MOORE - 「STILL GOT THE BLUES」
(1990)
1. Moving On (2:39)
2. Oh Pretty Woman (4:25)
3. Walking By Myself (2:56)
4. Still Got The Blues (6:11)
5. Texas Strut (4:51)
6. Too Tired (2:50)
7. King Of The Blues (4:36)
8. As The Years Go Passing By (7:45)
9. Midnight Blues (4:58)
10. That Kind Of Woman (4:31)
11. All Your Love (3:42)
12. Stop Messin' Around (4:00)
Bonus Tracks
13. The Stumble (3:00)
14. Left Me With The Blues (3:05)
15. Further Up The Road (4:08)
16. Mean Cruel Woman (2:47)
17. The Sky Is Crying (4:53)

produced by Gary Moore and Ian Taylor

Gary Moore - guitar, vocals
Andy Pyle - bass
Bob Daisley - bass
Graham Walker - drums
Brian Downey - drums
Don Airey - keyboards
Mick Weaver - piano
Nicky Hopkins - keyboards

Albert King - guitar on 2
Albert Collins - guitar on 6
George Harrison - slide and rhythm guitar, backing vocals on 10

"Oh Pretty Woman"


 ・The Official Gary Moore Website
タグ:'90s
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2011年02月09日

GARY MOORE - 「AFTER THE WAR」

Gary Moore_After The Warゲイリー・ムーアが亡くなったと伝えられて驚いた。世界中のファンに衝撃が走り、あまりに突然の訃報と58歳の早すぎる死に、寿命だったとは簡単に割り切れない想いがある。
1989年に自身のハード・ロッカーとしての集大成と言える「AFTER THE WAR」を発表して以来、個人的にブルーズに傾注していくゲイリーとの間にできた微妙な距離感を縮めることができないままであったが、近年再びロック界に完全回帰することを強く望まれていた矢先…だったのかどうかは知らないが、少なくとも僕は「AFTER THE WAR」に続くゲイリー流ハード・ロックの決定版を待ち続けていたワケで…それも叶わぬ夢となった。本気になったゲイリーはやっぱり凄いと言える日がきっと来る、そう信じた者にこのような最期は受け入れ難く、辛いことだ。

一曲目"Dunluce (Part 1)"〜"After The War"から、ゲイリーの鼓動が伝わって来るような気合いが乗った、かつてジョン・サイクス、ジョン・ノーラム少年らを夢中にさせたギターワークが聴ける。バラエティー豊かな内容は比類なきコンポーザーとしての実力のほどを鮮明にし、まさに集大成。オジー・オズボーンが歌う"Led Clones"の辛辣さ、打って変わって"Blood Of Emeralds"のアイリッシュ魂にはひたむきなゲイリーの姿を見ることができる。素晴らしき80年代後期を彩るハード・ロックの名盤です。

亡きロイ・ブキャナンに捧げた名曲"The Messiah Will Come Again"にて、合掌。

GARY MOORE - 「AFTER THE WAR」
(1989)
1. Dunluce (Part 1) (1:18)
2. After The War (4:17)
3. Speak For Yourself (3:42)
4. Livin' On Dreams (4:14)
5. Led Clones (6:09)
6. The Messiah Will Come Again (7:32)
7. Running From The Storm (4:46)
8. This Thing Called Love (3:22)
9. Ready For Love (5:43)
10. Blood Of Emeralds (8:19)
11. Dunluce (Part 2) (3:51)

produced by Peter Collins

Gary Moore - guitar, lead vocals
Neil Carter - keyboards, backing vocals
Bob Daisley - bass
Cozy Powell - drums

Don Airey - keyboards on 6, 7 and 8
Laurence Cottle - bass on 6
Charlie Morgan - drums on 2
Simon Phillips - drums on 3 and 10
Ozzy Osbourne - lead vocals on 5, backing vocals on 3

"The Messiah Will Come Again"


 ・The Official Gary Moore Website
タグ:'80s
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2011年02月07日

FAIRPORT CONVENTION - 「HOUSE FULL: LIVE AT THE LA TROUBADOUR」

FC_House FullTREESを突破口にフォーク・ロックの世界に足を踏み入れてみると必然的にサンディ・デニー嬢が歌う初期三枚、その中でも最高傑作と名高い四作目「LIEGE & LIEF」から入るのがおそらく最もポピュラーであり、ご多分に漏れず聴いてみた。で、前述の残り二枚にサンディ脱退後の「FULL HOUSE」、それからライヴ盤などざっと買ってみて、歴史を辿っていくとこれがなかなか一口では語れない面白さが分かってきた。デビュー作ではジュディ・ダイブルがヴォーカルをとってるらしいし、プログレ・ファンにとってまったくの畑違いだとも言い切れないのだな。あと何枚か聴きたいのが出てきたし、しばらくはFAIRPORT三昧かも。

まずはこの一枚、「HOUSE FULL: LIVE AT THE LA TROUBADOUR」(1977/1986)。1970年9月に行われたトルバドール・クラブでのライヴの模様を収めたものだ。本作は『Island』50周年記念にリリースされたCDらしく、86年発表の作品をベースにボートラを加えた全13曲仕様。詳細は解説を一読してもらうとして、サンディが抜けた「FULL HOUSE」期のメンバーによるクールで熱い演奏が聴ける素晴らしい作品。
クリックひとつでダウンロードできるようになったこのご時世に音楽の本質を説いてるミュージシャンってホント稀な存在なのではと憂うほどの中味で、音楽って、ライヴって…と考えてしまう。つまりそれほどの壮烈で説得力のある音を出してるワケで、ロック・ファン必聴かもしれん。
サンディほどの存在感はヴォーカルにないが、デイヴ・スウォーブリックの電光石火の早業で弾き倒すメインのヴァイオリンはバンドの新たな幕開けとなり、リズム隊のロック然となったアンサンブルは圧倒的。翌年の1月に脱退するリチャード・トンプソンも煌めきを見せている。
トラッドに明るくなくても楽しめる、まさに熱気と郷愁が入り交じったライヴ。きっと会場は最高にハッピーな空気に包まれていたに違いない。あらためて70年代のバンド作品から学ぶべきことって沢山あるなと。是非。

FAIRPORT CONVENTION - 「HOUSE FULL: LIVE AT THE LA TROUBADOUR」
(1977/1986)
1. Sir Patrick Spens (3:28)
2. Banks of the Sweet Primroses (4:37)
3. The Lark in the Morning Medley (3:53)
4. Sloth (12:18)
5. Staines Morris (3:44)
6. Matty Groves (8:43)
7. Jenny's Chickens / The Mason's Apron (4:41)
8. Battle of the Somme (5:01)
Bonus Tracks
9. Bonnie Kate / Sir B. McKenzies (4:56)
10. Yellow Bird (2:20)
11. Poor Will And The Jolly Hangman (5:34)
12. Sloth (Alternate Live Take) (11:50)
13. Jenny's Chickens / The Mason's Apron (Long Version) (6:17)

produced by Joe Boyd & Frank Kornelussen

Richard Thompson - lead guitar, dulcimer and vocals
Dave Swarbrick - violin and vocals
Simon Nicol - rhythm guitar and mandolin
Dave Pegg - bass and mandolin
Dave Mattacks - drums



 ・Fairport Convention's official website
タグ:'70s '80s
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2011年02月05日

BLACK CAT BONES - 「BARBED WIRE SANDWICH」

BCB_1stスチュワートとデレクのブルックス兄弟が1966年頃に結成したブルーズ・ロック・バンド、後にポール・ロジャースと合流するポール・コソフ、サイモン・カークらが一時在籍したことでも知られるBLACK CAT BONES。その唯一作で「BARBED WIRE SANDWICH」(1970)。
「有刺鉄線サンドウィッチ」なんて危なっかしいタイトルとアルバム・カヴァーのカビ臭さに当時は敬遠するファンもいたのかどうかはさておき、ネットの功績は大きいってところか、おかげで今やすっかり広く認知される存在の英国ロック・ファン必聴の一枚となっているのだろう。ピーター・フレンチをヴォーカルに迎え、これがLEAF HOUNDへと発展したことは周知の通り。

まさにブリティッシュ・ブルーズ・ブーム真っ只中に過ごした少年期に我先にと競い合った日々が甦ってくるような…、彼らもまた模倣から入り、ブルーズをヘヴィに展開することで個性を確立させようと模索したんだなあ、と曲がりなりにも理解できる。ドラムのドタバタ加減といい、ロッド・プライスのブルージーな重みと粘っこさのあるギター、そのトーンやフレーズ、好みはあるだろうけど古ロック好きには堪らない音色だ。少し気分転換にと聴いてみたけど、やっぱ好きだなあ、こういうの♪
定石ではありますが、FREEの1stとともに、どうぞ。

BLACK CAT BONES - 「BARBED WIRE SANDWICH」
(1970)
1. Chauffeur (5:18)
2. Death Valley Blues (3:55)
3. Feelin' Good (4:50)
4. Please Tell Me Baby (3:13)
5. Coming Back (2:34)
6. Save My Love (4:53)
7. Four Women (5:08)
8. Sylvester's Blues (3:42)
9. Good Lookin' Woman (7:08)

produced by David Hitchcock

Brian Short - vocals
Rod Price - lead guitar and vocal on 9
Derek Brooks - rhythm guitar
Stuart Brooks - bass guitar
Phil Lenoir - drums

Robin Sylvester - piano on 4
Steve Milller - piano on 3

"Death Valley Blues"
タグ:'70s
posted by rattlehead at 13:29| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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