2009年12月25日

COLOSSEUM - 「VALENTYNE SUITE」

ヴァレンタイン組曲ジャケットのアートワークが収録曲よりも高い評価を得るなんてことは'70年前後の英国作品には時としてあったようで、この“ジャケットも作品の一部である”という考えからくる音楽の楽しみかたは、自分の気に入った曲のみダウンロードするといった音楽作品を使い捨てのオモチャのように扱う今の時代ではさらにマイノリティな意見となりつつあるのだろう。圧倒的にコレクターでもないCD世代の自分がこんなこと書いても説得力の欠けらもないんだけど、30×30のレコード・ジャケットを正しくCDサイズに落とし込んだところで、オリジナルの迫力や時代の空気感までをコピーすることはできない。それでもアナログ盤の精神性みたいなものは大切に持っておきたいなぁと思う年の瀬であります。…と今年も数えるトコあと数日となりましたが、前回の「BLACK SABBATH」から『Vertigo』繋がりで今日はジョン・ハイズマン率いるCOLOSSEUMの二作目「VALENTYNE SUITE」(「ヴァレンタイン組曲」)を。ハイズマンさんって人は英国ロックだかジャズ・ロックの世界に生きるドラマーで、この人から大小様々な英国バンド・アーティストへと繋がってイキます。それだけにセンスのあるドラミングと何より熱のある演奏には非常に説得力があります。オリジナルは全5曲構成。本作はそこにボーナス・トラック2曲を加え、'70年リリースの「THE GRASS IS GREENER」と題されたUS編集盤をオマケしたお得な二枚組。ちなみにそのオマケCD、今だまともに聴いたことありません。ゴメンナサイ。
アナログではB面まるごと使っていると聞く"Valentyne Suite"、コレがまぁやはり有名な組曲だけあって素晴らしい。冒頭の勇ましいオルガンのメロディが名演を予感させ、ヴィブラフォンの音色が美しい。艶めかしいサックス、手数の多いドラミング…ライヴでしか作り出せないようなノリと熱狂の渦を実にクールにスタジオで演ってのけている。ロックの激しさの中に知性と教養が詰まったプログレッシヴな名品。前半のしっとりとしたなめらかで躍動感のある楽曲群もよくまとめられ…って、いや、テナーとソプラノを同時吹きするサックス奏者とか変態すぎるでしょ(笑)。

COLOSSEUM - 「VALENTYNE SUITE」
(1969)
1. The Kettle (4:29)
2. Elegy (3:14)
3. Butty's Blues (6:47)
4. The Machine Demands A Sacrifice (3:54)
5. Valentyne Suite (16:55)
 Theme One - January's Search
 Theme Two - February's Valentyne
 Theme Three - The Grass Is Always Greener
Bonus Tracks
6. Arthur's Moustache (6:31)
7. Lost Angeles (8:37)

produced by Tonny Reeves, Gerry Bron

James Litherland - guitar, vocals
Dave Greenslade - organ, vibes
Dick Heckstall-Smith - saxes
Tony Reeves - bass
Jon Hiseman - Drums


COLOSSEUM - 「THE GRASS IS GREENER」
(1970)
1. Jumping Off The Sun (3:38)
2. Lost Angeles (5:54)
3. Elegy (3:14)
4. Butty's Blues (6:46)
5. Rope Ladder To The Moon (3:45)
6. Bolero (5:30)
7. The Machine Demands A Sacrifice (2:53)
8. The Grass Is Greener (7:35)

produced by Tonny Reeves, Gerry Bron

Dave "Clem" Clempson - guitar, vocals
Dave Greenslade - organ, vibes
Dick Heckstall-Smith - saxes
Tony Reeves - bass
Jon Hiseman - Drums
James Litherland - vocals(on "Elegy")

"Valentyne Suite Part-1/2"


"Valentyne Suite Part-2/2"
タグ:'60s プログレ
posted by rattlehead at 12:40| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/136459615

この記事へのトラックバック

Colosseum - Valentyne Suite
Excerpt:  世の中の男どもにとっては一年で一番かっこつけないといけない日、それが2月14日のバレンタインデーってヤツだ(笑)。何がって、何ももら...
Weblog: ロック好きの行き着く先は…
Tracked: 2009-12-27 22:21
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。