2011年01月09日

今井美樹@大阪城ホール(LIVE 1999)

imai miki tour '9990年代の終わりは、携帯電話が普及して間もなく、個人のネット環境もまだまだ成熟しておらず、ゆえに不特定多数へ向けて何かを発信するのは現在よりも大きな意味のあることだったように思います。まだ自分は学生で、いつも研究室の片隅からネットに接続し、ウィルスよろしくなとても刺激的な世界(エロです)を体験してたわけです。そういった背景のなか、あるファンサイトの掲示板を通してひとりの今井ファンの気持ちを知ってもらいたいと思うようになったのはとても自然なことでした。そのときの書き込みは管理人様のご厚意によって今も読むことができます。

歌手デビュー25周年にファンとして何ができるのかを考えたとき、思い立ったのはこのとき書いたものに手を入れ、読むに耐えるものとして蘇らせること、でした。約12年も前の自分の拙い文章を読むことの恥ずかしさといったら、ホント若いししどうしようもないなあと思いながら目を通し、しかしそれほど進歩もしてないか?と自分の成長のなさに気づいたり…(笑)。

これはあまりにお粗末というところはカットしました。文意を損なわずに表現を大幅に修正したとこもあります。全体的には刈りこんでスッキリさせたという感じで、新たに書き加えたものはありません。あの時点で自分が言いたかったことすべてがここにあるし、その行為は正しかったと思っています。

当時、今井さんは35歳。大阪は2days、僕が観たのは3月11日の大阪公演二日目だったように記憶しています。
今井さんの『“私は、ちゃんと闘える人なんだ”って分かったんです。』という言葉に衝撃を受け、その1年4ヶ月後、導かれるようにこの日に臨んだことを思い出します。

当時を知る者には符合しない点もいくつかあるかもしれませんが、僕が感じたこと、それこそが真実であり、それに勝るものはないと確信しております。

今井さん、25周年おめでとう。そして、ありがとう。

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コンサートの受けとめ方は人それぞれでして、場所、あるいは思い入れなどによってさまざま…
これは僕が11日の大阪城ホールを観て感じたことです。

彼女は前回の公演よりも剛く、そしてたくましくなって帰ってきました。
前回の『PRIDE』ツアー(1997)で、「自分は闘うことができるんだということを知った」といったニュアンスの言葉をパンフレットに書かれていました。それを見たとき、正直驚きました。これは別に自分を棚にあげていい大人の今井さんを見下しているわけでもなんでもなくて、ここ数年の彼女の音楽とその周辺で起こった出来事はそんなにも辛いものであったのだろうかという驚きと今井さんだって僕らと同じ人間なんだ(笑)という妙な安堵感でした。つまりは、畏敬するでなく、「よおっ!美樹ちゃん、頑張ってる?」と親近感が湧くような感覚を知ったのです。変な感覚です。と同時にそんな彼女に我々ファンはいったい何を求めているのだろうか、と。

キーポイントは「弱さ」だったんだと思う。そう、人間誰だって弱い。オレは強いなんて言うのはただ自分の弱さを隠すための強がりでしかない…。でもこれは一般論にすぎず、僕が言いたいのはもっともっと個人レベルでの「弱さ」であり、「本当の強さ」と同じくらい稀な、「存在の全てに対する弱さ」っていうのか。それを認識することで、自分の中にあるんだと知ることで彼女は剛く、たくましくなって帰ってきたんだと感じたり、考えたりしたんですが。それは曲の合間のトークからも伺えるものでした(なんとなくやけどね)。 その「弱さ」を克服できたのか…そんなことわからんし、実際そうなのかもわかりません。これははじめに言ったように勝手な僕の憶測ですし、受けとめ方であるわけです。

未来今回のセットリストは今井さんがライヴ中に仰っていたように、昨年の夏あたりに出たベスト・アルバム「IMAI,MIKI from 1986」と最新作「未来」からの選曲でありましたが、実は僕は未だ「未来」を持ってなかったりします。それは布袋寅泰氏が提供する楽曲は最近というかここ数年というか(すべてですかね)、ファンの間で今井さんを批判する上で必ずやり玉にあげては、口を揃えて「岩里祐穂さん、上田知華さんが…」です。実際僕もその中の一人でした。
“PIECE OF MY WISH”はいわば美樹イズムの究極の形でした。今井美樹の現在と未来を決定づけた名曲中の名曲です。この楽曲にかかわった人たちそれぞれが向かったベクトルが奇跡的な出合いを果たしたアーティストには理想的な産物でした(ちょっと大袈裟かな?)。この美樹イズムを更新する強い個性を持った作品は恐らくこの先、出てこないんだろうなというのが僕自身の考えるところです(でも、出てきてほしい)。…だから、「未来」については何の予習もせずにコンサートではじめて聴くと(布袋さんが作った新曲は)いったい自分の心にどんな風に響くのだろうか?、と。

IMAI,MIKI from 1986実は前回、痛切に感じたことは布袋さんの曲はかなりライヴ映えするように作られてるんだということでした。ライヴだからこそ伝わってくること、そんな「伝わり」をアルバムの中にうまく封じ込めることはできないのか…難しいのか、僕自身が難しく考えすぎているのか…。だから『PRIDE』公演を観終ったあとに、封印してあった(?)「LOVE OF MY LIFE」を聴き返したりと、当時は気づかなかったことが今だからこそ見えてくること…自分にとってはかなり収穫のあるコンサートでした。
しかしながら、今回の『未来』公演は僕の思惑とはちょっと違う方向にいってしまったようです。それは最新作からの選曲が圧倒的に少ないということでした。“flowers”“氷のように微笑んで”を含めて4、5曲程度しか歌われなかったような気がします。それは前述したベストとの兼ね合いによるところなんでしょうが、契約消化の意味合いが大きかったのではと憶測する(あくまでも自分勝手な、ということです)「IMAI,MIKI from 1986」を購入したファンへの心遣いが「ベスト・オブ・今井美樹」な構成になったのか真偽は定かではありませんが、僕としては少しばかり残念でした。毎度同じようなことをして評価されるアーティストもいれば、進歩(前進)していくことで評価されるアーティストもいます。少なくとも今井さんには後者であってほしいと願います。それは彼女のあまりにもファンを大切にしようとする気持ちや最近のファンの言動に対する僕の個人的な感情がそういう願いにさせているのだろう(笑)。今の、未来の彼女を見よう。決して未来の、現在の今井美樹と過去の彼女を重ね合わせるようなことは止めよう、と。しかしながら、生の“PIECE OF MY WISH”に心を揺さぶられたり、初期の名曲群に聴き入ったりしてしまう自分もやっぱり否定できないわけで、この辺が難しいとこです、ホントに。

それでまあ肝心の新曲のほうですが(すっかり忘れてた)、結論から言うと「悪くはない」感じでした。それは建設的な「悪くはない」です。新曲(布袋さんが作ったんですよね)はやはりライヴにその真価を発揮するようなタイプの楽曲でした.ネガティヴな気持ちにはなりませんでした。何よりも楽しそうに、ホントに楽しそうに歌っている姿…それが「すべて」でした。失礼なことも書きましたが、この3月11日の大阪城ホールは大きく成長した今井美樹に会えたファンのひとりとしてホントに良かったと思います。もちろん内容も素晴らしく、彼女の歌や涙に心より心酔した2時間半でした。
いくつになっても音楽を愛し続ける女性であってほしいです。

かなりの長文でしたが、最後まで読んでいただき有り難うございました。(2011/1/9修正)

 ・今井美樹オフィシャルサイト[imai-miki.net]
ラベル:今井美樹 live
posted by rattlehead at 01:50| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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