2011年01月25日

TREES - 「ON THE SHORE」

Trees_2nd英国の翳りをまとうセリア・ハンフリーズ嬢のヴォーカルが一面に澄むTREESの二作目「ON THE SHORE」(1970)。同年にリリースされたデビュー作も素晴らしい内容だけど、ヒプノシスが手掛けたアートワーク、内なる狂気を孕む「少女」の存在感は絶大で、ロック・リスナーにとって最良のフォーク・ロックな、きっと素晴らしい出合いの一枚になっているに違いない。単純にLED ZEPPELINの「III」「IV」を経て行き着く一つではあると思うし、ここからさらに深く掘り下げていくきっかけにもなってくれそうだ。とりあえずは彼らがインスパイアされたというFAIRPORT CONVENTIONはスグに押さえに掛かります(笑)。

ほとんどはブリティッシュ・トラッドをアレンジした基本アコースティックのエレクトリック・フォークって言うのか。もっと緑がむせ返るような音を想像したらロック寄りの重厚なサウンド。セリア嬢の独特の歌い回しもクセになってくるし、懐が深い音楽ゆえに門外漢でも抵抗なく楽しむことができる。
遠く地平線を望むようなスケールで迫る"Sally Free And Easy"のゆらめく英国らしさや"While The Iron Is Hot"の大胆な構成に舌鼓を打ちながら全10曲堪能させてもらった。面白い。でも恐ろしく深い森へ突入しそうで、ほどほどにしとこうっと(笑)。
これは2007年にリマスターされた二枚組。

TREES - 「ON THE SHORE」
(1970)
Disc One
1. Soldiers Three (1:48)
2. Murdoch (5:10)
3. Streets Of Derry (7:34)
4. Sally Free And Easy (10:10)
5. Fool (5:20)
6. Adam's Toon (1:12)
7. Geordie (5:05)
8. While The Iron Is Hot (3:20)
9. Little Sadie (3:11)
10. Polly On The Shore (6:07)

Disc Two
1. Soldiers Three (Remix) (1:50)
2. Murdoch (Remix) (6:36)
3. Streets Of Derry (Remix) (7:36)
4. Fool (Remix) (5:26)
5. Geordie (Remix) (5:10)
6. Little Sadie (Remix) (2:41)
7. Polly On The Shore (Remix) (6:12)
8. Forest Fire (Original 1971 BBC Recording) (4:08)
9. Little Black Cloud (1970 Demo) (2:16)

produced by Tony Cox

Bias Boshell - Bass Guitar, Piano, Acoustic 12-String and Vocals
Celia Humphris - Vocals
Barry Clarke - Lead Guitar
Unwin Brown - Drums, Percussion and Vocals
David Costa - Acoustic Guitar, Erectric 12-String and Dulcimer

"Sally Free And Easy"
ラベル:'70s
posted by rattlehead at 16:23| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月20日

AFFINITY - 「AFFINITY」

Affinity_1st

AFFINITY、その前身となると65年まで遡るが、リンダ・ホイル嬢をフィーチュアして制作された唯一のオリジナル「AFFINITY」は1970年にリリースされています。『Vertigo』『Keef』と英国ロック黄金時代を見るキーワードに自然と手が出る一枚なのはご承知のとおり。中でもこの見開きにわたって描かれた水辺に佇む一人の女性と二羽の白鳥はつとに有名で、日本の侘寂に似た美しい心象を映したようなキーフの代表作は40年の時を経てもなお芸術的だ。

全7曲、38分。そのうちオリジナルは2曲と少ないが、LED ZEPPELINのジョン・ポール・ジョーンズがアレンジ面で関与した"I Am And So Are You""I Wonder If I'll Care As Much"はZEPファンの心を興味深く捉えるだろうし、ジミヘンの演奏で知られるボブ・ディランの"All Along The Watchtower"など、元ネタには縁がない自分としては全曲オリジナルのように楽しめてる。

ヴィンセント・クレインのATOMIC ROOSTERみたいでカッコ良い"Three Sisters"はまさに英国の音って感じ。「ジャズやブルーズのテイストが強いロック」とお決まりの文句になるが、音楽性にマッチしたリンダ嬢のパフォーマンスはリントン・ネイフのオルガン同様、時代を鮮やかに切り取っているように思う。名アートワークゆえに必然と内容へのハードルが上がってしまうのは彼らにとっては少し不幸で、僕は好きなんだけどなあ。

AFFINITY - 「AFFINITY」
(1970)
1. I Am And So Are You (3:32)
2. Night Flight (7:17)
3. I Wonder If I'll Care As Much (3:21)
4. Mr. Joy (5:04)
5. Three Sisters (4:59)
6. Cocoanut Grove (2:35)
7. All Along The Watchtower (11:36)

produced by John Anthony

Linda Hoyle - Vocals
Lynton Naiff - Hammond B3 Organ, Piano, Wurlitzer Erectric Piano, Harpsichord, Vibraphone, Percussion
Mike Jopp - Erectric, Acoustic, and 12-String Guitars, Percussion
Mo Foster - Bass Guitar, Double Bass, Percussion
Grant Serpell - Drums, Percussion

"I Am And So Are You"
ラベル:'70s プログレ
posted by rattlehead at 14:30| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

今井美樹@大阪厚生年金会館大ホール(LIVE 2000)

Club Hemingway

この2000年のミレニアム・ライヴについては何を書いたかすっかり忘れていましたが、読み返すうちにあまりの暴走加減に赤面するどころか血の気が失せていきました。本来は何を言いたかったのか自分でもよく分からない(笑)。賞味期限切れ以前の問題で、これはひどい。あらためて管理人様には多謝せねばと思っています。
おそらく元の半分はカットしたし、文章にもかなり手を加えました。それでも稚拙さは拭えませんがしょうがないとあきらめます。まあギリで読むに耐えるものにはなったかなと。

ツアーの締めくくりとなる大阪公演二日目を観賞。当時、休憩をはさむ構成には「?」でしたが、予定調和に収まらない試みに結果として満足したように思います。「太陽とヘミングウェイ」というタイトルをコンセプトにした二部構成だったと都合よく解釈することもできました。
このときの模様は翌年の二月にCDとビデオで発売され、その両方を買うともれなくスペシャルCDが貰える特典つきでしたね。アルバム(「太陽とヘミングウェイ」)の印象は薄かったですが、ライヴ盤の出来は今聴くととてもいいです。もっと評価されるべき作品だと認識を改めました。

読んでみる?
ラベル:今井美樹 live
posted by rattlehead at 19:19| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月09日

今井美樹@大阪城ホール(LIVE 1999)

imai miki tour '9990年代の終わりは、携帯電話が普及して間もなく、個人のネット環境もまだまだ成熟しておらず、ゆえに不特定多数へ向けて何かを発信するのは現在よりも大きな意味のあることだったように思います。まだ自分は学生で、いつも研究室の片隅からネットに接続し、ウィルスよろしくなとても刺激的な世界(エロです)を体験してたわけです。そういった背景のなか、あるファンサイトの掲示板を通してひとりの今井ファンの気持ちを知ってもらいたいと思うようになったのはとても自然なことでした。そのときの書き込みは管理人様のご厚意によって今も読むことができます。

歌手デビュー25周年にファンとして何ができるのかを考えたとき、思い立ったのはこのとき書いたものに手を入れ、読むに耐えるものとして蘇らせること、でした。約12年も前の自分の拙い文章を読むことの恥ずかしさといったら、ホント若いししどうしようもないなあと思いながら目を通し、しかしそれほど進歩もしてないか?と自分の成長のなさに気づいたり…(笑)。

これはあまりにお粗末というところはカットしました。文意を損なわずに表現を大幅に修正したとこもあります。全体的には刈りこんでスッキリさせたという感じで、新たに書き加えたものはありません。あの時点で自分が言いたかったことすべてがここにあるし、その行為は正しかったと思っています。

当時、今井さんは35歳。大阪は2days、僕が観たのは3月11日の大阪公演二日目だったように記憶しています。
今井さんの『“私は、ちゃんと闘える人なんだ”って分かったんです。』という言葉に衝撃を受け、その1年4ヶ月後、導かれるようにこの日に臨んだことを思い出します。

当時を知る者には符合しない点もいくつかあるかもしれませんが、僕が感じたこと、それこそが真実であり、それに勝るものはないと確信しております。

今井さん、25周年おめでとう。そして、ありがとう。

読んでみる?
ラベル:今井美樹 live
posted by rattlehead at 01:50| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月08日

THE ENID - 「IN THE REGION OF THE SUMMER STARS」

The Enid_1st意味深なジャケットはTHE ENIDのデビュー・アルバム「IN THE REGION OF SUMMER STARS」。実はBJHの初代オーケストラの指揮者を務めていたというロバート・ジョン・ゴドフリー率いる1976年の全編インストゥルメンタル作品。今もってなお鮮度は失われておらず素晴らしいし、クラシカル・ロック・バンドの最右翼といったところでもあるようだ。何気に手にしたBJHからロックとオーケストラの関係性を辿れば、英国ロックの底無しの深さに途方に暮れそうだが、2011年はそのあたりの音を漁ってみるのもいいかもしれないなあと。

傑作の呼び声が高い2作目の前にまずは1st。この初期二枚については長らくアーティスト側の意向する内容でのCD化には至ってなかった(?)作品で、それが実現したのが昨年にリリースされた本作(オリジナル・ヴァージョン)、ということらしい。
73年にはソロ・アルバムと、さすが経験値の高い人だけにコンセプトはしっかりしている。うん、音に迷いがない。それはタクトをふる姿が目に映るようなオーケストレーションとバンド・アンサンブルとの見事な融合による激しく、壮麗なプログレッシヴ・ロック。邦題は「夏星の国」。
いろいろ調べてくと、「へぇ」とか「ほぉ」とかなって…近く2作目聴く予定っす。

THE ENID - 「IN THE REGION OF THE SUMMER STARS」
(1976)
1. Fool/The Falling Tower (6:17)
2. Death, The Reaper (4:02)
3. The Lovers (5:19)
4. The Devil (4:16)
5. The Sun (4:41)
6. The Last Judgement (8:11)
7. In The Region Of The Summer Stars (6:19)

produced by John Sinclair

Robert John Godfrey - Keyboards
Stephen Stewart - Guitars
Francis Lickerish - Guitars
Glen Tollet - Bass, Tuba and Keys
Neil Cavanaugh - Flute
Dave Storey - Drums and Percussion
Dave Hancock - Trumpet

"In The Region Of The Summer Stars"


 ・Welcome to the The Enid
ラベル:'70s プログレ
posted by rattlehead at 00:48| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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