2011年03月16日

BANG - 「BANG」

Bang_1stSTEEL MILLと同じく『Rise Above Relics』から再発された米国産ハード・ロック・トリオ、BANGの70年代のカタログを四枚組ボックス・セットに収めたリマスター盤を聴いてみた。知る人ぞ知るアメリカのマイナー・バンドで、以前に名前だけは耳にしてた存在。それは、最後のスタジオ作品となったTHUNDERの「BANG!」(2008)のアルバム・カヴァーがBANGのそれを意識したものに見えるという少しややこしいお話。それで、いずれは音も聴いてみたいなあと思っていたところに今回のボックス・セット「BULLETS: THE FIRST FOUR ALBUMS PLUS...」というワケです。リー・ドリアンにはこのあと、SIR LORD BALTIMOREの再発やSTRIDERの初CD化を是非ともお願いしたいものです。

ざっと四枚聴いてみて、断トツに際立っているのは1971年リリースのデビュー作「BANG」だろう。実はその少し前に制作されたらしい「DEATH OF A COUNTRY」が存在して、当時『Capitol』がリリースを拒否したいきさつを持っている一枚だそうだ。だから本来の1stはコチラになるのか? これまたややこしい。
オジー・オズボーンからドラッグとアルコールを抜いたようなヴォーカル(←褒めてます)に、ウワサに聞くBLACK SABBATHに近似したヘヴィ・リフを擁するも、当然英国人特有の屈折したセンス(みたいなもの)、独特の空気感はまとってないように思う。あくまでアメリカの乱暴さとキャッチーさ、ピースに通じるもっとも原始的なロックって印象だろうか。好みかと尋ねられれば、もちろんSABBATHっぽいし好きなのだが(笑)。
これからまだまだ聴き込んでく余地のある作品群なので、断定的なことは書けないけど、英国からの影響をリアルタイムで音にしていたとはなかなか興味深いフロリダのバンドなのでした。

BANG - 「BANG」
(1971)
1. Lions, Christians (3:59)
2. The Queen (5:24)
3. Last Will And Testament (4:09)
4. Come With Me (4:19)
5. Our Home (3:27)
6. Future Shock (4:40)
7. Questions (3:48)
8. Redman (4:53)

produced by Michael Sunday

Frank Glicken - guitar, back-up vocals
Frank Ferrara - bass, lead vocal
Tony D'Lorio - drums



 ・BANG the Orginal
タグ:'70s
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2011年03月12日

今井美樹 - 「Miki’ s Affections アンソロジー 1986-2011」

Miki’ s Affections予想以上に完成度の高い作品でした。少し大げさだけど、ファンにとっては特に心を震わせるものであったハズだ。今井さんによる選曲、曲順はそのまま最新ライヴのセット・リストにもなるような28曲。目を閉じれば、ステージでの今井さんの姿がすっと現れてくる、そんな内容になっています。仕事とはいえ、25年のあしあとを一つ、また一つと辿りながら、曲(あるいは自分自身)と向き合い、きっと彼女はそこに深く刻まれた喜びや苦しみの記憶を噛み締めていることだろう。

3月9日(サンキューの日)にリリースされた25周年記念のベスト・アルバム「Miki’ s Affections アンソロジー 1986-2011」。先行発売されたシングル「memories」には布袋さんらしい牧歌的なメロディが流れる。そのPVですっかり娘を持つ母親の顔になった今井さんのより温かい表情が11年振りの連ドラ『冬のサクラ』へとリンクしていく。
「老い」るということ。47歳の今井さんも「老い」を無視できない年齢に差し掛かり、歌手デビュー25周年を迎える絶妙なタイミングに舞い込んできたドラマの仕事ではなかったのか。そこで「萌奈美」を演じる姿に新しいテーマ「老い」と格闘する今井美樹が透けて見えてくる。先月放送の『情熱大陸』で、そのテーマをより明確に浮かび上がらせていたことを思い出すファンもいるだろう。そして彼女が受けた痛みの深さを知ることになる。

さて、新曲のうちの一つ「ラストダンスは私に with 大橋トリオ」はオリジナルにこだわる必要はない。蠱惑的な今井さんを楽しめるカヴァーは、是非ライヴで聴いてみたい出来映えだ。「PRIDE」「野性の風」「愛の詩」…、長年ファンに慣れ親しまれた名曲の数々は、隠し味に感謝の気持ちを加えて、まったく新しい生命力に溢れている。それは稀有なシンガー“今井美樹”とファンとの素敵な関係をいつまでも鮮やかに捉え続けることだろう。
50代になった彼女を見るのが今から楽しみでしょうがない。

今井美樹 - 「Miki’ s Affections アンソロジー 1986-2011」
(2011)
Disc One
1. PRIDE (6:10)
2. 野性の風 (Single Version) (4:57)
3. AQUA (4:58)
4. Miss You (6:17)
5. 潮騒 (5:21)
6. 年下の水夫 (4:21)
7. flowers (5:02)
8. PIECE OF MY WISH (5:41)
9. 黄色いTV (6:30)
10. 半袖 (4:48)
11. 20才のころ (6:25)
12. 未来は何処? (5:51)
13. 夕陽が見える場所 (5:05)
14. re-born (3:57)

Disc Two
1. memories (4:36)
2. Goodbye Yesterday (5:17)
3. 宝物 (4:13)
4. 微笑みのひと (4:11)
5. DRIVEに連れてって (5:01)
6. ポールポジション (4:53)
7. おもいでに捧ぐ (4:26)
8. ラストダンスは私に with 大橋トリオ (5:01)
9. 春の日 (4:09)
10. The Days I Spent With You (5:54)
11. 愛の詩 (4:58)
12. 太陽のメロディー (New-Arrange) (4:59)
13. 瞳がほほえむから (Single Version) (5:27)
14. Pray (3:33)

DVD
「Memorial Video Clips」(45min)
「VOICES feat.今井美樹 & Friends」(Live Video 90min)

 ・PV「memories」
 ・imai-miki.net
 ・今井美樹 25周年特設サイト

[追記]
今井さんのファン・サイト「Retour」の管理人様のご厚意により、サイトに掲載していただいています。
タグ:今井美樹
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2011年03月09日

STEEL MILL - 「JEWELS OF THE FOREST: GREEN EYED GOD PLUS」

Steel Mill_1stメジャーな作品のあとに、英国B級サウンドを聴くと、改めてそのマニアックさに気付く。奥深くて、他を寄せ付けない独特のアクの強さがあって…。STEEL MILLという英国の5人組は1972年にドイツのレーベルからデビューするも、本国では遅れること1975年にリリースされたユニークな存在のバンドらしい。「GREEN EYED GOD」はそんな背景を持つ彼らの現時点での唯一作。
そこで今回、これまでも70年代のレアな作品を発掘、再発してきた実績を持つリー・ドリアン(CATHEDRAL)のレーベルからそのオリジナル8曲のリマスター音源に新曲1曲を含む計9曲のデモなどを加えた最強盤がリリースされていたのでもちろん聴いてみた。タイトルは「JEWELS OF THE FOREST: GREEN EYED GOD PLUS」というもの。

期待を裏切らない湿潤サウンドは、決して女の子に好きだと大っぴらにはできないけれど、コレが堪らないってファンは結構多いハズです(笑)。一曲目のギター・リフからして脈々とつたわるブリティッシュ・ハードの伝統芸。サックスやフルートを持ち込んで、どこまでも暗さと湿っぽさを演出する精神には、70年代初期の英国ロック・ミュージシャンのイデオロギーなるものを感じるかもしれない。深遠なリコーダーのソロからはじまるタイトル曲"Green Eyed God"は10分近くもあるが、根っこにブルーズが流れるヘヴィ・ロック。英国ロックのディープな部分に興味があれば是非。

で、新曲が最後に入ってるんだけど、コレが今どきの極端な音に走ってなくて良い。40年振りの新作なんてことになればそれはスゴい話だし、買いますよ。

STEEL MILL - 「JEWELS OF THE FOREST: GREEN EYED GOD PLUS」
(1972)
1. Blood Runs Deep (5:18)
2. Summer's Child (4:24)
3. Mijo And The Laying Of The Which (7:51)
4. Treadmill (3:59)
5. Green Eyed God (9:44)
6. Turn The Page Over (3:51)
7. Black Jewel Of The Forest (6:04)
8. Har Fleur (0:47)
Bonus Tracks
9. Get On The Line (4:14)
10. Zangwill (3:45)
11. Green Eyed God (3:49)
12. Confusion (3:58)
13. Monday Arrives (3:18)
14. Super Clean Man (3:36)
15. Keep Working (3:59)
16. Growing Bald (3:56)
17. A Forgotten Future / A Future Past (5:02)

produced by John Schroeder

David Morris - vocals and keyboards
John Challenger - sax and woodwinds
Terry Williams - guitar
Jeff Watts - bass
Chris "The Rat" Martin - drums(percussion)

"Blood Runs Deep"


 ・Rise Above Records (Steel Mill)
タグ:'70s
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2011年03月06日

THIN LIZZY - 「LIVE AND DANGEROUS」

Thin Lizzy_Live and Dangerous作品を手掛けたトニー・ヴィスコンティは70%がスタジオで録り直したものだと発言したそうだ。その真意や発言に至った事情についてよくは知らないが、その程度のことでハード・ロック史上に残るライヴ盤としての評価は何ら揺らぐことはないでしょう。名盤中の名盤であるTHIN LIZZYの「LIVE AND DANGEROUS」(1978)。時節柄ゲイリー・ムーアが参加した「BLACK ROSE」にしようかと迷いつつ、DVD&アウトテイク付きのデラックス・エディションがリリースして間もないコチラを選んでみました。

76年のロンドン公演と77年のトロント公演にて収録した音源を使用しているらしいが、とにかく唯一無二のフィル・ライノットに圧倒されないファンはいないハズ。さすが絶頂期と言うだけあってバンドの演奏も凄みを放ってて、"Jailbreak"から"The Rocker"までテンションは途切れることはない。まさにロックを超えたカッコ良さを見事に捉えた二枚組。フィルの神話性、二人の看板ギタリストが奏でるツイン・リードはTHIN LIZZYを語る上で不可欠であり、それらに勝るとも劣らないブライアン・ダウニーのメロディアスなドラミングが一際熱いのが印象的。

ポップなヴォーカル・メロディもどこか悲しげに聴こえてくるフィルの抱えた「何か」は確実に後世に残るパフォーマンスを生み出したけど、できれば生きて伝説となってほしかったな。そう思う。ロック・ファン必聴。

THIN LIZZY - 「LIVE AND DANGEROUS」
(1978)
Disc One
1. Jailbreak (4:33)
2. Emerald (4:33)
3. Southbound (4:42)
4. Rosalie/Cowgirl's Song (4:07)
5. Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight) (3:54)
6. Massacre (2:56)
7. Still in Love With You (7:41)
8. Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed (3:45)

Disc Two
1. Cowboy Song (4:55)
2. The Boys Are Back in Town (4:41)
3. Don't Believe a Word (2:18)
4. Warriors (4:01)
5. Are You Ready (2:42)
6. Suicide (5:12)
7. Sha La La (5:34)
8. Baby Drives Me Crazy (6:40)
9. The Rocker (4:19)
Bonus Tracks
10. Opium Trail (4:43)
11. Bad Reputation (6:04)

DVD
1. Introduction / Rosalie
2. The Boys Are Back in Town
3. Emerald
4. Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)
5. Massacre
6. Still in Love With You
7. Don't Believe a Word
8. Are You Ready
9. Sha La La
10. Baby Drives Me Crazy
11. Me and the Boys

Phil Lynott - bass, vocals
Brian Downey - drums
Scott Gorham - guitars
Brian Robertson - guitars

"The Boys Are Back in Town"


 ・The Official Thin Lizzy Website
タグ:'70s
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2011年02月28日

GARY MOORE - 「BACK ON THE STREETS」

Gary Moore_1stゲイリー・ムーアの全カタログ、敢えて最近のものまで追っかけようなんて気はさらさらないけど、BBM以降の動向に注目すると、SCARSをはじめ何枚か興味を引く作品が出てきた。が、それはそれとして30周年記念のベスト盤などを聴きながら、ゲイリーの素晴らしき80sを堪能してるのもまた事実。そんな折、フィル・ライノット、コージー・パウエルという面子で"Back On The Streets"をプレイするライヴ映像があったので驚いた。何だ、この強烈な存在感は(笑)。

その最高のハード・ロック・ナンバーからはじまる1978年リリースの初のソロ・アルバム「BACK ON THE STREETS」。作品の背景については参加メンバーが雄弁に語ってくれているが、全8曲、取り分け"Parisienne Walkways"は、邦題「パリの散歩道」としてファンに深く愛され続けている名バラード。ゲイリーの泣きのギターはもちろんだがフィルの歌詞に込められた切なさが心に沁みて、本作をさらに特別なものにしていることに疑う余地はないだろう。
ハード・ロックとジャズ・ロックが混在した楽曲群は、若きゲイリーの気勢とパーソナルな魅力を垣間見れる内容で、改めてブリティッシュ・ロックの人脈の中で自己を確立してきたゲイリーに敬意を表したいと思う。

それにしてもこのYouTubeの映像は凄いね。ファンの間では周知のものかもしれないけど、鳥肌が立ってしまいました。

GARY MOORE - 「BACK ON THE STREETS」
(1978)
1. Back On The Streets (4:25)
2. Don't Believe A Word (3:53)
3. Fanatical Fascists (3:05)
4. Flight Of The Snow Moose (7:18)
5. Hurricane (4:54)
6. Song For Donna (5:32)
7. What Would You Rather Bee Or A Wasp (4:57)
8. Parisienne Walkways (3:23)

produced by Chris Tsangarides and Gary Moore

Gary Moore - guitar and vocals
Phil Lynott - bass and vocals
John Mole - bass
Don Airey - keyboards
Brian Downey - drums
Simon Phillips - drums

"Back On The Streets"


 ・The Official Gary Moore Website
タグ:'70s
posted by rattlehead at 18:30| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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